観光情報
せっかく長野にきたのだから、マラソンの土産話とともに、信州ならではのお土産も買って帰りたいもの。そこで、独特の文化によって育まれた定番ものから変わり種まで、喜ばれること間違いなし! の土産品をご紹介します。
辛味と香りの調和がとれた独特の味わい
信州の食卓に欠かせない逸品
江戸時代初期に江戸で普及し、善光寺周辺でも売られるようになった七味唐辛子は、麻の産地だった旧鬼無里村(現長野市)出身の初代・勘右衛門が、麻の実や自生する山椒と唐辛子、胡麻、生姜、紫蘇、上方から仕入れた陳皮を調合させて作り上げたのが八幡屋礒五郎の七味のはじまりです。山国ならではの独特の風味を持った「七味唐からし」は軽くてかさばらないことから善光寺の土産物として人気を集めました。今では善光寺入口の大門町店をはじめ、県内各地の土産店・スーパーで販売され、信州の食卓には欠かせない調味料となっています。パッケージデザインも特徴的で、人気のブリキ缶は大きく描かれた唐辛子のヘタ部分に振り出し口を重ねると開くように設計。大門町店では、七味や一味唐からしのほかにも七味を使った調味料やマカロン、七味唐からしをモチーフにした各種グッズも販売されています。
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八幡屋礒五郎オフィシャルサイト
信州の冬の食卓で最も親しまれている漬け物
清々しい風味と食感で誰にでも好まれる味わい
信州を代表する特産品「野沢菜漬け」。お茶受けや酒の肴として広く好まれており、晩秋から初冬にかけて集落のあちこちで見られるお菜(野沢菜)洗い光景は、信州の冬の風物詩となっています。野沢菜は今から約250年前、長野県の北部に位置する野沢温泉村の名刹・健命寺の住職が京都に遊学した際、持ち帰って植えた天王寺カブの種が、同地の気候や風土により、カブは小さく葉柄や茎丈は大きく成長し、野沢菜が生まれたと言われています。野沢菜は、ほかの野菜と違って漬物にしても栄養素がほとんど減少せず、ビタミンが豊富でガン予防にも効果があります。また、寒冷な環境で製造・保存されるため、醗酵はあまり進まず、臭いは少なめであっさりした味わいが特徴。常温で放置しておくと酸味が増すため、保管には低温がおすすめです。
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北信州野沢温泉 観光協会オフィシャルウェブサイト
自然の恵みと伝統の技が融合
個性豊かな信州の地酒
豊かな自然に恵まれている信州は全国で3番目に地酒蔵元が多い地で、大小約80の蔵元があり、夏は湿度が少なく冬は厳しい寒さがあり、澄んだ空気と水、良質の酒米といった日本酒造りに最適な条件が揃っています。中でも、おいしい清酒には清冽な水と上質な米が欠かせません。その点、山々に囲まれた信州では長い年月をかけて磨かれた水が豊富に湧出し、酒米も全国的に有名な「山田錦」だけでなく、大粒で心白が大きい酒造好適米(酒造りに適した品種)「美山錦」が使用されています。これらの原料は、厳冬の中、伝統の技と熱い想いをもった杜氏をはじめとする蔵人たちによって仕込まれ、信州ならではの「旨い」清酒が造り出されています。日本酒は環境や伝統、技、経験などが味わいに大きく反映される個性溢れるお酒です。蔵元の中には数人で造られている小さな蔵元もありますが、それだけに情熱や温もりが伝わります。
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長野県酒造組合
良質なブドウと個性的なワイナリーが造り出す
ポテンシャルが高いNAGANO WINE
ワイン用ブドウの生産量日本一を誇る長野県。ブドウの収穫期である夏から秋にかけての降雨量が少ない、ブドウの糖度や酸度を高める日照時間が長い、昼夜の寒暖差が大きい、水はけがよい傾斜地の畑が揃っているといったブドウ栽培に適した自然条件が備わっており、高品質のブドウの魅力を存分に引き出す情熱的なワイナリーもたくさん存在しています。2003年から開催されている国産ワインコンクールでは、NAGANO WINEや長野県産ブドウを使用したワインは毎年上位に入賞しています。特に国際ソムリエ協会会長・田崎真也さんらのソムリエが色調や香り、味、バランスの4項目で審査し、通過したワインには「長野県原産地呼称管理制度認定」のマークが記されており、NAGANO WINEの質は向上し続けています。
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NAGANO WINE オフィシャルサイト
リンゴのかぶりものをした旅好きのクマ
愛らしい姿が人気のキャラクター
長野県観光PRキャラクター「アルクマ」。2010年10月~12月の3カ月間、長野県を舞台とした全国大型観光キャンペーン「信州デスティネーションキャンペーン(信州DC)」の開催に伴い誕生したイメージキャラクターで、信州の名産品・リンゴのかぶりものを頭にかぶせ、旅好きなことからいつも背中にはリュックを背負っているクマです。信州DCでは大いに人気を博し、そのかわいらしさから今ではすっかり長野県のご当地キャラクターとして定着しています。そんなアルクマをモチーフにしたグッズや食べ物は長野駅構内や周辺の土産物屋で入手可。しかも、長野マラソン当日はフィニッシュ会場にアルクマが登場します!
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さわやか信州旅.net:長野県公式観光Webサイト
信州売り出し中!アルクマカンパニー
虫を食べる伝統的な食文化
好奇心旺盛な人へのお土産には最適!?
日本では珍しい「昆虫食」の食文化が見られる代表県でもある長野県。かつては貴重なタンパク源、カルシウム源として日常的に食べられていましたが、今では酒のつまみの珍味として親しまれています。長野県で食べられる虫の種類は十数種類だと言われており、中でもよく食べられているのがイナゴや蜂の子など。土産物屋をはじめ、スーパーで販売されていることもあります(伊那地方で食べられるザザムシは長野市周辺では食べられませんが、南信地域独特の特産品です)。食べ方は甘露煮や佃煮のような香ばしいものが中心で、蜂の子は油炒め、バター炒めなどで食べることもあります。食事をする場合は郷土料理店などで食べることができます。