観光情報
全国から篤い信仰を得る善光寺をはじめ、城下町・松代や、近年パワースポットとしても知られる霊場・戸隠、人気観光地・小布施町など、長野市と郊外にはおすすめの見どころがたくさんあります。
遠くとも一度は詣れ善光寺。2015年は7年に一度の盛儀「善光寺御開帳」開催
約1400年前に創建し、日本に渡来した最初の仏様といわれる御仏を祀る、日本を代表する霊場。国宝に指定された本堂は木造文化財としては東日本最大級の建造物です。いずれの宗派にも属さず、すべての人に極楽往生を約束し、身分や男女の区別もなく人々を救ってくださる善光寺如来の聖地として、広く篤く信仰されています。この善光寺如来は絶対秘仏で誰も見ることができませんが、「お戒壇巡り」とよばれる如来様を安置する瑠璃壇の床下の回廊を進み、暗闇のなかで本尊の真下にかけられた「極楽の錠前」にふれることにより、極楽往生が果たせるといわれています。また、2015年は数え年で7年に1度の善光寺最大の盛儀「善光寺御開帳」が開催され、秘仏である御本尊の御身代わり「前立本尊」を本堂にお迎えして、約2カ月間、壮麗な行事が行われました。
アクセス/長野駅から徒歩約30分、路線バス約15分。長野ICから車で約40分。
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信州善光寺
修験者の修行の場や忍者の里として知られ、そば処としても有名
天照大神(あまてらすおおみかみ)が隠れた天の岩戸が飛んできた場所とされる霊峰・戸隠山のふもとに広がるエリア。古くは高野山、比叡山と並び称される修験道のメッカとして栄え、その名残が2000年余りの歴史を刻む戸隠神社や宿坊に見られます。特に戸隠奥社に続く山深い2kmの参道に植えられた杉並木は現在もその威厳を伝え、近年は日本屈指のパワースポットとして多くの観光客が訪れています。
また、戸隠はそば処としても知られる地。かつて修験者たちは肉や魚、穀物を一切とらない「五穀断ち」という修行を積んでいましたが、唯一携行を許されたのが「そば」でした。これが江戸時代には「そばきり」として宿坊のもてなし料理になり、今では地元特産の根曲がり竹で編んだざるに「ぼっち盛り」という独特の盛り方で盛られる「戸隠そば」として広く知られています。高地の冷涼な気候と冷たい清水から生まれるそばは薫りが高く、風味豊か。戸隠を訪れたならぜひ味わいたい逸品です。
アクセス/長野駅から「戸隠高原」行きバスで約1時間。目的に応じ「戸隠宝光社」「戸隠中社」「戸隠奥社入口」のいずれかで下車(冬期は「戸隠スキー場」行きになるため、奥社へは中社からタクシーを利用)。長野ICから車で1時間、信濃町ICから車で30分。
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戸隠観光協会
松代藩の城下町として栄え、多くの歴史的建造物が残る真田家ゆかりの地
戦国時代から江戸時代初期に勇名を馳せた真田十代十万石の城下町として栄えた松代エリア。太鼓門が復元された国史跡の松代城や庭園が素晴らしい真田邸、重要文化財に指定され往時の風情を残す武家屋敷や、最先端の学問を教えた文武学校など、江戸時代の文化を偲ぶ多くの見どころがあります。伝統環境保存区域に指定された中心地区は、人力車で巡れば旅行気分がますますアップ。また、幕末の先覚者・佐久間象山を祀る象山神社や象山記念館もあり、遺構や功績を偲ぶことができます。そして、第二次世界大戦の末期に極秘計画のもと建設された約10kmにおよぶ「松代大本営地下壕」は、貴重な戦争遺跡として、一部が一般公開されています。
アクセス/長野駅から「松代」行きバスで約30分「松代駅」下車。長野ICから車で10分。
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信州松代観光情報
独自の文化が息づく栗と北斎のまち。全国から観光客が訪れる人気のエリア
栗の名産地として知られる小布施町。江戸時代には千曲川の舟運が発達して交通と経済の要所として栄え、上質な栗は幕府に「献上栗」として献上されました。また、情緒ある町並は葛飾北斎や小林一茶など多くの文人墨客を魅了し、特に晩年の北斎は83歳から88歳にかけて4度も滞留して多くの傑作を描き残しました。そのひとつが岩松院の本堂に描かれた天井絵。1年かけて描き上げた超大作で、21畳分におよぶ極彩色の「八方睨み」の鳳凰は一見の価値があります。また、北斎の数々の作品は町の中心部に位置する「北斎館」でも楽しめます。周辺には北斎のパトロンとして知られる豪商豪農・高井鴻山の記念館をはじめ、和風モダンな栗菓子店や食事処も密集しているので、旅行ビギナーにも歩きやすいと評判。長野マラソンに合わせて、歴史と文化が薫る町をゆっくりと散策してみてはいかが。
アクセス/長野電鉄小布施駅下車(長野駅から特急で所要23分)。小布施スマートIC(ETC専用)から10分。
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小布施文化観光協会