自然が豊富で観光資源や見どころが多い長野県には、おすすめのエリアがたくさんあります。ここに掲載してあるのは、そのヒント。これらのヒントをもとに唯一無二の信州の魅力を現地で味わってください。
8つの温泉と変化に富んだ滝など豊かな自然が楽しめる美しい村
長野市中心部から東へおよそ20kmに位置し、群馬県と境を接する高山村。村の中心を流れる松川は深いV字渓谷を刻み、標高600mから1500mまでの間には8つの個性豊かな温泉が点在して信州高山温泉郷を形成しています。温泉は、上流から、奥山田温泉、七味温泉、五色温泉、松川渓谷温泉、山田温泉、蕨温泉、子安温泉、そしてYOU游ランドと続き、多くが古くから湯治や癒しの温泉場として受け継がれ、文人墨客にも愛されてきました。
また、観光資源も豊富で、特に落差30mの豪快な滝の音と水しぶきを滝の裏から感じることができる雷滝(別名「裏見の滝」)は観光客に人気(冬期12月上旬~4月下旬は閉鎖)。ほかにも、落差180mに8つの滝壺を持つ「八滝」、岩壁に三段の滝筋を彩る「七味大滝」など、さまざまな滝を楽しむことができます。
そして、長野マラソンのシーズンである春には、樹齢600年以上と推定される坪井のしだれ桜をはじめ、村内に20本以上点在する樹齢100年以上の桜が咲き誇ります。
アクセス/長野電鉄須坂駅(長野駅から所要26分)から「山田温泉」行きバスで30分。須坂長野東ICまたは小布施スマートICから30分。
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信州高山村温泉郷協会
外国人にも大人気、世界で唯一の温泉に入るニホンザルを間近で観察
志賀高原のふもと、1年の約3分の1が雪に覆われる「地獄谷野猿公苑」。1964年開苑以来、ニホンザルの生態を間近で観察できる場所として人気を集めています。しかもここでは世界で唯一、サルが露天風呂に入る姿を眺めることができるため、近年は外国人観光客からも「スノーモンキー」との愛称で親しまれ、世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の「外国人に人気の日本の観光スポット2013」では、築地場外市場や奈良公園といった観光地を抑えて第5位に選ばれました。
1年間の外国人観光客は約3万人で、1日の訪問者のうち約7割が外国人の日もあるそうです。ただし、豪雪地帯で日陰も多いため、訪れる場合は暖かい日でも防寒対策を万全に。駐車場からは山道を歩くので、歩きやすい靴は必須です。
また、ここのサルは人が近づいても威嚇もしなければ餌もねだらず、真横を通り過ぎても平然と毛繕いをしていますが、荷物はしっかりとフタのしまるバックに入れ、背負うか斜め掛けに。ビニール袋を手に持つことは厳禁です。
アクセス/長野電鉄湯田中駅(長野駅から特急で所要38分)から志賀高原方面行きバス(または長野駅東口から長電急行バス志賀高原線)で「上林温泉口」バス停下車・徒歩30分、信州中野ICから30分「地獄谷駐車場(有料500円、冬期閉鎖・4月1日より利用可)」から徒歩15分または「上林温泉駐車場(無料)」から徒歩30分(約2km)。
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地獄谷野猿公苑
清涼な自然とアートやグルメ、ショッピングが楽しめる全国屈指のリゾート地
宣教師のA.C.ショーがひと夏を過ごして以来、多くの文化人や著名人がこの地に魅了され、都会の喧噪を離れてくつろぎの時間を過ごしている軽井沢。
町内の観光エリア内は主に4つに分けられ、歴史ある教会やジョン・レノンをはじめとするたくさんの人に愛されてきた「万平ホテル」、名立たるシェフが腕を振るうレストランや四季折々の自然を映し出す「雲場池」など、観光名所と新旧を織り交ぜた名店がそろう【旧軽井沢エリア】、駅周辺の整備が進み、近年続々と話題の店がオープンし、舌の肥えた別荘族がひいきにする店も多い【中軽井沢エリア】、個性豊かな美術館や文化施設が点在し、芸術や建築が楽しめる塩沢湖周辺の【南軽井沢エリア】、森に囲まれた立地でグルメやショッピング、温泉、自然観察などが楽しめる「ハルニレテラス」や、軽井沢高原教会・石の教会などを敷地内に有する「ホテルブレストンコート」が立つ【星野エリア】があり、それぞれのエリアで思い思いの楽しみ方ができます。
1日では回りきれないので、拠点のエリアを決めてじっくりと楽しんで。
アクセス/【旧軽井沢/南軽井沢】長野新幹線またはしなの鉄道軽井沢駅(長野駅から新幹線で所要30分、しなの鉄道で1時間35分)、碓氷軽井沢ICから20分(南軽井沢は15分)・小諸ICから35分。【中軽井沢・星野エリア】しなの鉄道中軽井沢駅(長野駅から所要1時間30分)、碓氷軽井沢ICから20分・小諸ICから30分。
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軽井沢観光協会
古さと新しさが交じり合い歩くだけでも楽しい文化的な町並み
戦国時代そのままの、現存する五重六階では日本最古の天守閣を持つ国宝「松本城」の城下町として栄えてきた松本。中心部には国の重要文化財の旧開智学校や、松本市ゆかりの芸術家・草間彌生による巨大野外彫刻作品が目印の「松本市美術館」、さまざまな舞台芸術作品を上演する「まつもと市民芸術館」など文化・芸術を感じさせる施設があり、白壁と黒なまこの土蔵が立ち並び個性的な店が軒を連ねる「中町通り」や、江戸期の城下町松本の風景を再現した女鳥羽川沿いの「縄手通り」など、時代をさかのぼったような景色も広がります。
そして、近年はクラフトや民芸の町としても知られ、毎年5月に開催される「クラフトフェアまつもと」や「工芸の五月」には全国から数万人が松本を訪れます。もちろん、市内にはクラフト作品を扱うギャラリー・ショップやカフェ、飲食店などがたくさんあるので、5月以外も十分楽しめますし、民芸好きであれば郊外の「松本民芸館」もおすすめ。雑木林に囲まれた心休まる蔵造りの空間です。
また、松本城では4月中旬の桜の開花時期に合わせて本丸庭園を夜間開放するので、夜の観光も楽しめます。
アクセス/JR篠ノ井線松本駅(長野駅から特急で所要52分、各駅停車で1時間35分)。松本ICから10分。
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松本市公式観光情報ポータルサイト「新まつもと物語」
北アルプスの湧水と田園風景が広がる水と緑とアートの地・安曇野
北アルプスを間近に望み、至るところに山々からの雪解け水が湧き出している安曇野市。清らかで豊富な水は田園を潤すほかワサビ栽培に用いられ、安曇野わさび田湧水群は環境省から「名水百選」に、また国土交通省から「水の郷」に認定されました。東京ドーム11個分の敷地を誇る日本最大規模のワサビ農場「大王わさび農場」には、黒澤明監督作品『夢』のロケ地となった水車をはじめ、見どころがたくさんそろっています。
また、アートのような景色とともに多彩な芸術作品が楽しめるのも安曇野の魅力。安曇野市内には蔦が絡まる教会風の佇まいの「碌山美術館」や、さまざまなガラス作品が並ぶ「安曇野アートヒルズミュージアム」、絵本の世界観を楽しめる「絵本美術館 森のおうち」や「安曇野絵本館」、ネイチャークラフトや環境学習などの体験メニューが豊富にそろうフィールドミュージアム「国営アルプスあづみの公園」など個性的な美術館が点在しています。素敵なカフェやショップも多いので、ゆっくりと休みながら観光やアートを堪能してください。
アクセス/JR篠ノ井線明科駅・田沢駅(長野駅から所要約1時間)またはJR大糸線穂高駅(長野駅からJR篠ノ井線松本駅へ。松本駅で乗換え所要30分)。安曇野ICまたは梓川スマートICから20分。
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安曇野市観光情報センター