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大河ドラマ『真田丸』で大注目!真田家の歴史を辿る旅

数ある戦国武将のなかでも高い知名度と人気を誇る真田家。長野市や上田市周辺には、今も多くのゆかりの歴史スポットが点在しています。そんな真田家の足跡をたどれば、『真田丸』の空気感を味わいながら真田家の魅力を肌で感じることができることでしょう。

01.長野市松代

10代250年の長きに渡り栄えた松代藩真田十万石の城下町

▲松代城
▲山寺常山邸
▲長国寺

長野市南東部にある松代町は、信州の雄藩として幕末まで発展した松代藩真田十万石の城下町。中心を担った真田家の居城「松代城」は1981(昭和56)年に国の史跡に指定され、環境整備工事によって2004(平成16)年に櫓門・木橋・石垣・土塁・堀などがほぼ当時の形で復元されています。
松代城とともに国の史跡に指定された「真田邸(新御殿)」は現存する城郭建築で、松代藩第九代藩主・幸教の母の住居であり、藩主を退いた後の幸教の隠居所。隣接する「真田宝物館」には、真田家の歴史を知る貴重な資料が展示されています。また、文武を奨励した八代藩主・幸貫が計画し、九代・幸教の時代に完成した藩校「文武学校」は、藩士の子弟が学問と武道を学んだ近代的な学校の先駆けとして、1953(昭和28)年に国の史跡に指定されました。このほか、周辺には旧樋口家住宅や山寺常山邸など松代藩士の武家屋敷が残っています。
さらに、松代には真田家の菩提寺である「長国寺」や、初代藩主・信幸(信之)の正室・小松姫の菩提寺「大英寺」など、真田家ゆかりの寺院が狭いエリアに点在。6寺でスタンプが押せる「スタンプラリー専用手ぬぐい(300円/松代観光案内所にて販売)」もあるので、まちなかの散策を楽しみながら真田家の歴史に触れることができます。


交通/長野駅から「松代」行きバスで約30分「松代駅」下車。長野ICから車で10分。

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信州松代観光情報 真田宝物館

02.上田市

難攻不落の上田城をはじめとする『真田丸』の主人公・真田幸村ゆかりの地

▲上田城 西櫓
▲真田幸村公騎馬像
▲芳泉寺

甲斐武田氏の旧臣だった真田幸綱(幸隆)の三男・昌幸が1583(天正11)年に築城し、息子の信幸(信之)、信繁(幸村)が徳川の大軍を2度退けた真田氏最初の居城「上田城」。現在は「上田城跡公園」として整備され、本丸跡の石垣上にある三棟の櫓(やぐら/城郭)のうち「西櫓」は江戸時代初期に建てられた城郭建築として、特に貴重な建物とされています。内部には、火縄銃や真田氏の歴史を紹介するジオラマと映像のプロジェクションマッピング等を展示。また、本丸跡には真田・仙石・松平の歴代上田藩主を祀る「眞田神社」もあり、太郎山の山麗への抜け穴だったと伝わる真田井戸も残っています。さらに本丸の入口右手の石垣には、城の柱石として据えられたと伝わる直径3mの大石「真田石」を見ることも。上田駅前には上田築城400年を記念して建立された信繁(幸村)の騎馬像がそびえます。
そして、上田城のほど近くには信幸(信之)の正室・小松姫の墓がある芳泉寺があるほか、「池波正太郎真田太平記館」もあり、ここでは有名な戦国歴史浪漫小説「真田太平記」の作家・池波正太郎氏の魅力を真田家関連作品年表などで紹介しています。


交通/北陸新幹線・しなの鉄道上田駅下車(長野駅から新幹線で所要11分、しなの鉄道で所要40分)。上田菅平ICから車で12分。

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03.上田市真田(旧真田町)

真田関連の史跡をめぐるコースを備えた真田氏発祥の郷

▲真田氏歴史館
▲真田氏記念公園

真田氏は旧真田町地域を本拠地とする地方豪族と言われています。真田地域の玄関口に位置する「真田氏記念公園」には「真田氏発祥の郷」の石碑と、幸綱(幸隆)、昌幸、信繁(幸村)の親子三代のレリーフ像があり、地域内の「真田氏歴史館」では幸綱(幸隆)をはじめとする一族の歴史を豊富な資料で年代別にわかりやすく展示。昌幸、信幸(信之)、信繁(幸村)親子の復元甲冑も必見です。隣接する「真田氏館跡」は真田氏が上田城へ移る以前に住んでいた居住跡で「御屋敷公園」として整備され、つつじの名所としても知られています。
町のほぼ中心部の小高い山の上には「真田氏本城跡」があり、真田氏の発展にも重要な役割を持つ砥石城や矢沢城を一望。土塁や郭が残る砥石城跡からは、自然の地形を活用した真田氏の高度な築城技術が偲ばれます。
さらに地域内には、幸綱(幸隆)が開山した真田氏の菩提所「長谷寺」があり、境内には幸綱(幸隆)夫妻と昌幸の墓があって、春はシダレザクラも見事。ほかに昌幸の長兄・信綱の位牌所とし、信綱夫妻の墓がある「信綱寺(しんこうじ)」もあります。
なお、上田市真田地域自治センターでは真田一族の史跡めぐりをわかりやすく紹介したウォーキングマップ「真田三代に出逢うMAP」5種類を作成。コースの要所には案内看板があるので、迷わず歩くことができます。


交通/北陸新幹線・しなの鉄道上田駅(長野駅から新幹線で所要11分、しなの鉄道で所要40分)から上田バス真田・菅平・傍陽線で約30分「真田自治センター入口」で乗り換えて赤井線「真田氏歴史館」下車(赤井線は日曜・祝日運休)または上田バス真田・菅平線「幸村の郷夢工房前」下車。ゆきむら夢工房には電動アシスト自転車のレンタルあり(夢工房~真田氏歴史館は自転車で約15分)。車なら上田菅平ICから15分。

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04.別所温泉

信州最古といわれる別所温泉で真田氏の歴史を辿り温泉も堪能!

▲石湯
▲生島足島神社

真田一族が英気を養い、傷を癒したことで知られる別所温泉の「石湯」。自然の岩をそのまま浴槽にしたことに由来する外湯で、戦国歴史浪漫小説『真田太平記』にもしばしば登場することから、建物の前には作者・池波正太郎氏の筆による「真田幸村公隠しの湯」の標石が建てられています。また「安楽寺」も『真田太平記』の中に登場する史跡で、本堂では「大坂夏の陣」図屏風を展示。境内の奥には日本で唯一の木造八角形の三重塔が建っており、信州最古の禅寺としても知られ、国宝に指定されています。
また、別所温泉から車で約10分の場所にある「生島足島神社」には、武田信玄や真田昌幸をはじめとした戦国武将が戦勝を祈念した「願文」や、部下の武将たちに忠誠を誓った「起請文」など多くの古文書が残されており、国の重要文化財に指定されています。


交通/長野新幹線・しなの鉄道上田駅(長野駅から新幹線で所要11分、しなの鉄道で所要40分)から上田電鉄別所線別所駅(所要28分)下車。上田菅平ICから車で25分。

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別所温泉観光協会公式ホームページ 別所温泉旅館組合

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