旅先で悩むもののひとつが、お土産選び。今回は長野県の自然豊かな環境で育まれたお土産をラインナップしました。長野マラソンの思い出に、バラエティ豊かなご当地土産はいかが?
生産量・消費量ともに全国No.1! 健康効果も抜群の発酵食品
日本の代表的な伝統食品である味噌。長野県は味噌の全国生産量の約5割を占めており、消費量も全国No.1です。県内各地には多くの味噌工場や味噌蔵があり、個性豊かな「信州味噌」が造られています。特に、長野市には毎年多くの観光客が訪れる善光寺があることから、江戸時代には信州でいち早く販売用の味噌づくりが始まったといわれています。
そんな「信州味噌」は、米麹と大豆と塩を原材料とする米味噌で、酵母と乳酸菌によりさっぱりとした旨味と豊かな香りを併せもつことが特徴。山吹色の辛口味噌は、料理との相性も抜群です。
また、昔から「味噌は医者いらず」という言い伝えがあるほど栄養価が高く、抗酸化作用やメラニンの生成抑制効果もあります。健康促進や病気予防、美肌づくりなどあらゆる効果を発揮してくれるため、健康意識が高い人へのお土産には最適。
さらに、各味噌蔵にはスーパーマーケットなどには卸さず直接販売しかしていない味噌もあり、蔵めぐりをしながら買い物を楽しむのもおすすめです。見学ができる蔵もあるので、希望者は各蔵に問い合わせを。
なお、「信州味噌」は長野県味噌工業協同組合の登録商標です。
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信州みそラボ(長野県味噌工業協同組合連合会)
全国有数の栗の産地、小布施町が誇る和・洋スイーツ
長野市の北東に位置し、長野県内でもっとも面積が小さな町・小布施町。葛飾北斎や小林一茶など多くの文人墨客が好んで訪れたことから独特の文化が根付いており、さらに町並みを修景したまちづくりによって、今や年間120万人が訪れる県内有数の観光地です。
そんな小布施町で室町時代から盛んなのが、粒が大きくて香りが高く、まろやかな味わいの「小布施栗」の栽培。町内を流れる松川は酸性で、土壌が栗の育成に適していたことに加え、水はけのよい扇状地だったことから発展したといわれています。
江戸時代には栗林がうっそうと広がっていたそうで、松代藩を通じて最高級の栗が将軍家に献上されたとか。江戸中期には栗を粉に引いた「栗落雁」が誕生し、ここから小布施の栗菓子が始まりました。今では、栗ようかんや栗かのこ、栗おこわといった代表的な栗菓子から、工夫を凝らした洋風スイーツなど、さまざまな味わいを楽しませてくれます。街なかには栗の間伐材でできた「栗の小径」もあるので、風情ある街並みを楽しみながらのお店めぐりもおすすめです。
なお、こうした栗菓子は小布施町だけでなく、長野市をはじめ、県内各地の土産物店にも種類豊富に並んでいます。
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お買い物・総合案内|信州小布施 案内図録 小布施日和|小布施文化観光協会
これぞ長野土産の定番!屈指の生産量を誇るりんごのお菓子
長野県内でもっとも多く栽培されている果物・りんご。全国2位の産地として知られており、日照時間が長く昼夜の気温差が大きい気象条件から、甘くて色付きのよい高品質なりんごが県内全域で生産されています。
最近では「秋映(あきばえ)」や「シナノスイート」「シナノゴールド」といった長野県生まれの品種も多く栽培。特に長野市から須坂市、山ノ内町までの北信地域や、松本市、安曇野市などの中信地域で生産が盛んです。
そんなりんごにまつわるスイーツは、どこの土産店にも必ずあるといっていいほど豊富に揃っています。定番のりんごパイもメーカーや店舗によって味や形がさまざまなので、比べてみるのも楽しいかも。また、りんごを丸ごと閉じ込めたスイーツや農林水産大臣賞を受賞した商品など、ちょっと珍しいものやレベルの高いお菓子もあります。
パッケージもかわいいものが揃うので、きっとお好みのものが見つかるはず!
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JA長野県「長野県のおいしい食べ方」
長野グルメ調査隊(食べログmatome)
生産量全国トップクラス!独特の風味を生かしたスイーツ
初夏のごく短い期間にしか収穫ができないアンズもまた、長野県は全国トップクラスの生産量。なかでも長野市に隣接する千曲市はその6割を占め、県内有数の栽培地です。
そんなアンズの実は生食のほか、酸味のある品種は丁寧に処理され、ひと工夫もふた工夫も加えられることで多くの魅力的な商品となっています。ジャムやシロップ漬けなどの加工品のほか、アンズ特有の甘酸っぱさをアクセントにしたスイーツも数多くあり、千曲市や長野市には自家製アンズ菓子を販売するお店もあります。
なお、長野マラソンの開催時期とタイミングが合えば、「ひと目10万本」といわれるほど見事な千曲市のアンズの開花も楽しめるかも!(例年のアンズの見頃は4月上旬〜中旬です)
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千曲市が発信する「信州千曲ブランド」認定商品の紹介
千曲市特産品の通販サイト「杏都屋」
信州の豊かな自然が生み出すフレッシュで濃厚な味わいが魅力
標高が高い長野県では、酪農も盛んに行われています。牛は暑さに弱いうえに毎日100リットル近くもの大量の水を飲むため、広大で冷涼な環境と豊富な雪解け水に恵まれた長野県の高原エリアは酪農に適しています。また、牛乳は成分中の約9割が水でできているため、清らかな水をたくさん飲んで育った長野県の健康な牛から搾り出される牛乳はおいしいのです。
そんな高原のなかでも標高が高い野辺山高原周辺には牧場が多く点在しています。搾乳したばかりの原乳はすぐに工場に届けられ、新鮮な状態で加工ができるので、ヨーグルトやチーズなどの乳製品もフレッシュな味わいが楽しめます。野辺山高原の製造会社・ヤツレンの「ポッポ牛乳」は、ツルヤをはじめとする県内のスーパーマーケットやセブンイレブンなどで購入ができます。
また、東御市の「アトリエ・ド・フロマージュ」は日本で初めて生チーズの製造・販売を開始した自家製チーズのブランド。東御市の本店以外にも軽井沢町内の4店舗で販売をしており、豊富な商品群はギフトとしてもおすすめです。
ただし、こうした乳製品のお土産は日持ちがしないものも多いので、保存にはご注意を。
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JA長野県 いいJAん!信州 農畜産物情報
株式会社ヤツレン
株式会社アトリエ・ド・フロマージュ