2025.04.20
長野県勢最上位は40歳の内科医 「練習量から考えると力を出し切れた」

長野市で20日に行われた第27回長野マラソンで、併設の県選手権の男子は桃沢大祐(MORE)が2時間27分11秒、女子は高木実穂(ながでんスイミング)が3時間6分35秒で優勝した。
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■長野県選手権男子は桃沢が獲得…でも「実力不足」
男子の県勢は、諏訪赤十字病院で内科医として勤務する40歳の岩渕良平が2時間23分32秒の総合13位で最上位に入った。県選手権にはエントリーしていなかったものの、表彰式では県内最上位者に贈られるトロフィーを受け取った。
気温20度前後の暑さだったが、自身2番目の記録でまとめた。朝や通勤時などにランニングをしている一方、「まとまった練習はほとんどしていない」という。「練習量から考えると十分。力は出し切れた」と穏やかに喜んだ。
長野陸協登録者が対象の県選手権は、県内2位で総合19位だった桃沢が獲得。自己記録には12分近く及ばず、後半は歩いたといい、「実力不足」と苦笑いした。
地元の上伊那郡中川村で農業に取り組みながら走り続け、4月から神奈川県を拠点とするクラブチームに所属。秋の東日本実業団駅伝出場を目指すという32歳は「1区で区間賞を取りたい」と目標を口にした。
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■トライアスロンの練習の一環 長野県選手権女子は高木が制す
女子の県選手権はトライアスロンを専門とする27歳の高木が初めて制した。トライアスロンの練習の一環で出場したといい、驚きつつも「自分に負けないように走った」と胸を張った。
小学生の頃から陸上に取り組み、長野東高から進んだ東女体大でトライアスロンを始めた。現在は地元の中野市のスイミングスクールでコーチをしながら練習に励む。
従来の自己記録は前回大会でマークした3時間14分36秒で、およそ8分も更新。後半にペースを落とした前回の反省から、1キロあたり4分10秒のペースを守り、ペースメーカーの背後で風を避けながら走った。「これまでの自分を超えられた。楽しかった」と笑顔を見せた。
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【長野県選手権男子】
(1)桃沢大祐(MORE) 2時間27分11秒
(2)金沢(高島産業) 2時間27分45秒
(3)山本(飯伊陸協) 2時間28分31秒
【長野県選手権女子】
(1)高木実穂(ながでんスイミング)3時間6分35秒
(2)矢沢(上伊那陸協) 3時間7分38秒
(3)沢田(長野上水内) 3時間14分53秒
(信濃毎日新聞)
男子で県勢トップだった岩渕良平